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BLOG | コンサルタントは地獄の道づれ?

第78回-ネットビジネスの自滅・前編

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アマゾンの評判が非常に宜しくない。「悪徳業者が出品する偽ブランド商品が横行している」という話を元に、日経新聞の記者が自ら出品者登録をしたところ、いくらでも不正な登録が可能で事後のチェックもなかった。更に偽ブランド商品の警告をカスタマーレビューに書き込んだところ、「「ガイドライン違反」との理由で、非公開となった」そうだ。
アマゾンはどうやら悪徳業者の詐欺商法を徹底的に保護、助長する経営方針らしい(そしてレビューには日本語のおかしい絶賛レビューが並んでいる。あれを書いているのは誰だ?)。

実は偽ブランド商品などマシな方なのだ。最も酷いのはヴィデオやオーディオの変換コード類で、本来ならば中間に信号変換回路が必要なものでもコードのはんだ付けだけ。当然信号変換などされず、伝送されず、何も映らないし聴こえない。中身がカラッポのPCやスマホと同じだ。偽ブランド、粗悪品を通り越して、これは完全な詐欺商品だ。

そんなものがヤマほど出品されているのでいざ仕事で使用する本物を急ぎで購入しようとすると大変である。そんなこともあり、最近はアマゾンはほとんど使用せず、ヨドバシの通販で購入している。専門店なので概ね信用できるし、しかも都内では「エクストリーム便」の使用でたった数時間で届く。
そしてその配達人も、アマゾンが委託している「デリバリープロバイダ」のような非常識極まりない者(玄関で怒鳴り合いの喧嘩をしたことがある)ではなく、常識的な一般人が来る。

アマゾンはどうなってしまったのか? この3月、アマゾンは「プロジェクトゼロ」というAIを活用した偽ブランド商品を排除するシステムをスタートさせたが、2017年にも「模倣品対策に本腰 メーカーと連携」と報じられ、確か'18年にも「AIを活用」といった報道がされていた筈だ。何も改善されていないではないか。

そして善意のレビューを「ガイドライン違反」として削除する。完全に狂っている、暴走しているという気がする。今回の「プロジェクトゼロ」についても過度なAIの活用等により、正当な類似品、相似品が「偽物」として排除されるのではないかという懸念がすでに挙がっている。

長くなるので今回はここまでにするが、続いて書きたいGoogle Mapの仕様変更と同様に、ネットビジネスの盲点、自滅をあらわす一例となってしまうのではないか…。(つづく)

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第77回-ひき分け組

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私は品川区の海沿いにある古いマンションに住んでいるが、都心回帰だかウォーターフロント・ブームだかなんだか、近隣はかなりの新築マンションブーム。しかもそれが高い! こんな高額マンション、この不景気に誰が買うのか? と見ていると、あれよあれよという間に「完売」してしまう。税理士に聴いたところ、「一部IT関係と不動産関係が非常に好況で、そこで働く若い世代が買うのではないか」とのこと。ふむ。「勝ち組」というヤツか。

格差社会とやらが一層広がり、そんな金余りに近い連中がいる一方で、その日の住まい、その日の暮らしに困るような人達もいる。「負け組」とは書きたくないが、マスコミはこぞってこうした「勝ち負け」を採り上げている。

さて、そこで自分自身はどうか? 新卒で入社した財閥系の大きな会社を2000年に辞め、転職先である高給で有名な情報出版社を1年で辞め、2002年にはついにサラリーマンそのものを辞めてしまった。
同年自ら起業した会社は激動の(?)2000年代に翻弄された。そこそこの業績でスタートしたが、まずはリーマンショックでダウンし、東日本大震災でもダウンし…。

「ひき分け組」なのではないかと思うのだ。ビジネスモデルが全く異なるので、宇宙旅行に行くようなITベンチャーにはおよそかなわないが、「その日の暮らしに困る」というわけではない。
同世代のサラリーマンに比べると若干収入が劣るような気もするが、仕事の中身はある程度自分で選択出来るし、あまりにストレスの多いコンサル契約はこちらから契約解除を申し出ることも出来る。

そもそも「自分の会社」なので、事業内容は自分が得意な分野だけだ。「好きなことをやってお金を貰っている」というほど気楽ではないが(技術的に高度で仕事量も膨大。最新技術のキャッチアップがひと苦労)、100%合わない仕事はやらなくても良い。そして高級住宅には住めないが、フツーのマンションでフツーの暮らしが出来る…。

そんなさまざまなプラスとマイナスを考えると、なんだか「ひき分け」のような気がしている。勝ったの負けたのピリピリしないで、「ひき分け」と呼べるような仕事の仕方があっても良いのではないか。実はヨーロッパ人などがそうなのかもしれないが…。

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第76回-コンサルタントであることと情報収集


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コンサルタント業をはじめて15年以上が経つが、一番難しいのはクライアント企業への「同化」と「異化」のバランスだ。これに尽きると言ってもいい。

まずは同化。当社のように光工学や電線製造といった特殊分野のコンササルタントの場合、いかにクライアント企業の技術的な系譜や企業文化に入り込んで、彼らの技術分野に合致した提案や、企業文化にマッチしたオペレーションを行うかが極めて重要である。
例えば、樹脂製光ファイバを専門とする企業に自分が得意だからといって石英ガラスの話を滔々と続けても意味はないし、代理店販売を行わない企業に代理店管理のノウハウを説いても意味はない。信じられない話だか、そんなちぐはぐな発言を続けて早々にお払い箱(契約解消)となる自称コンサルタントといいうのは少なくない。
そうならないためには「あたかもその会社の歴史と文化を理解したマーケティング担当者であるように語り、振る舞う」ことがポイントとなる。特に業務委託を受けて名刺を貰い展示会で説明員を務めたり、同行営業を行ったりする場合はなおさらである。

それではそうした同化が全てか? というとそうとも言えない。あまりに同化しすぎると、その会社の社員と100%同じ発想、思考回路になってしまい「外部コンサル」の意味がなくなってしまう。ズブズブ、ベタベタも駄目なのだ。
クライアント企業は何も社員的なマンパワーの増強を依頼して来たわけではなく、プロのマーケターによるノウハウの提供、自社にないものを期待している。「背景は理解しつつも、客観的な別の視点で」という難しさがあるのだ。

それではそのような一種の異化を狙う時はどうするか。そこがコンサルの強みでもあるのだか、積極的、意欲的に「他社」の人物と会って話すようにしている。仕事としてあることもあれば、プライベートで会話、会食の機会をセッティングすることもある。
微妙に業態の異なる企業、規模の異なる会社、時には世代の異なる人物。要するに「外の空気をガンガンに吸ってみる」のが本当に有効になる。意外にもオーセンティックバーで深夜に同席した初対面の若きシステムセンジニア(世代的には自分の子供くらいの)の話が、ものすごく刺激になったりもする。幸いにも人の何倍も酒好きで、行きつけのバーも何軒もあり、そうした「場」へのアクセスには意欲的(?)である。

こんな良い意味での浮遊感、ノマド感こそコンサルタント業の強みであり面白さだと考えている。「あたかもあなたの会社の社員のように」と「タコツボ」は全く異なるのだ。

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第75回-徹底的前倒し主義

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これは全く個人的な話なのだが…徹底的な「前倒し主義者」である。会議資料や報告書の類は一週間以上前に着手し、数日前には出来上がっている。但し、提出直前に自分でプレビューし、完成度をグッと上げる最後の「仕上げ」をしている。納期の決まっている原稿は当然納期通りに提出。ラフなメモのようなものは数週間前に書いていることもある。というか、「思い浮かんだ時にすぐにメモしている」と言う感じか。

ゆえに、これとは全く逆の仕事の仕方-いくらでも前倒しする余裕はあったはずなのになぜか直前に着手し、そして突発的なトラブルなど予想外の要因で納期遅れになる-が全く理解出来ない。
間際になってから始めても、良いことなどひとつもないのに。そもそも作業時間が短いので必要最小限か、あるいはギリギリのレベルの「やっつけ仕事」のようなアウトプットしか出て来ない。プログラミングや装置の試作・製造などでは出来ると思ったことが出来ない、使えると思った部品が使えない、再手配すると納期に間に合わない、等々、致命的なトラブルの原因ともなり、「なぜあれだけ時間があったのに、今頃になってそんなことを言っているんだ!」と激怒される羽目になる。

そうしたことが嫌い、単純に言えば慎重派で心配性なのかもしれないが、電線工場で生産管理の仕事をしていたことも影響しているだろう。営業から手配書が送られて来るのが早い時は2カ月前。それを納期順に並べて、材料の揃ったものから全て前倒しで製造し、出荷待ちの状態でキープしておく。材料については「先入れ先出し」の大原則もある。
こうした製造業のルールを知っている人と知らない人で、どうもこの前倒しのメンタリティについては感覚の違いがあるようだ。話の通じない人には全く通じず、「まだ余裕あるじゃん。なにアセってるの」となる。直前に何が起こっても知らないヨ。

もっとも本当に個人的な話をすると、二浪してしまったということも影響しているような…。二浪時点ではなく一浪のとき、いやいや、高校三年の現役時代に、二浪時にやった凝縮された受験勉強をやっておけば、現役合格か、一浪で更に上の大学に行けたのではないか? いや、二浪経験があったからこそ、電線工場での納期厳守も徹底したし、この歳になっても前倒し習慣を崩さずに仕事をしているのか…。

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第74回-「変えてみました」の危険性

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もう20年以上前になるが、電線メーカーの御社で営業データの分析を担当していた頃に、ほとほと悩まされた、いや「邪魔されでブチ切れた」のが外注SEの「変えてみました」であった。どういうことか?

ある条件で全国の営業データを集計しようとする。ホストマシンへのアクセス権は事業部の社員にはなかったので、システム部門へ。システム部門は実務を外注のSEへ。
ところが予定していた通りのデータが出てこないのである。「こんなデータは頼んでいない」というと「こっちの方がイイと思ってワタシの考えで変えてみました」…なぜ変える? 事前に出した条件は事業部サイドの複数の人間で、対象製品や設計の特徴まで考慮して決めた複雑なもの。それをなぜ「こっちの方がイイ」と思えるのか? なぜ勝手に変えて、平気なカオをしているのか?

当然そんなデータ使えるワケもなく、最初からやり直し。条件は数日前に依頼した当初の条件のママである。時間と労力のムダ。いま思い出してもハラが立ってくる。

ところがこの種の「ワタシの判断で変えてみました」-要するに言った通りに作業をしない人種はかなりいる。いまでもいる。あちこちにいる。
しかも事前に「こう変えた方が良い」と提案してくるならともなく、全てをやり終えてから、アウトプットと同時に「変えてみました」。この神経がわからない。

可逆性のあるもの、再試行に余裕のあるものならばまだマシだが、不可逆的でしかも時間のないものならば…これはもう性格のようなものなのだろうか。他人に仕事を頼むときは要注意…という事例だろう。

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