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2012年06月

第22回-ベンチャーこそ海外へ

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起業してから今年で10年になりますが、創業当時の重要なビジネスとして「海外の工業系専門誌の広告代理店業務」がありました。

世界的な景気の低迷、印刷媒体からWebへの移行、広告宣伝費の縮小等々のマイナス要因が重なったため、残念ながら今は低調ですが、2000年から2005年頃まで、このビジネスはナカナカに魅力のあるものでした。

広告代理店というと、いわゆる電博の2社がほとんど牛耳っており、「ビジネスの余地などあるのか?」という感じですが、海外の工業系専門誌には独特の世界があり、一次店、二次店とも中小の代理店がやっている場合が少なくありませんでした。当社は二次店でしたが、営業、制作から各種タイアップまで、活躍の余地は十分にありました。

さて、ここで書きたいのは広告代理業務の話ではなく、海外ビジネスについてです。掲題の通り、創業10年の結論として「ベンチャーこそ海外へ」と痛感しています。

工業系の海外広告はほんの一例、市場調査からセールス代行、展示会戦略、技術提携プロジェクト等々、海外マーケティング戦略には「製造メーカーの担当部署、担当者がやるには少々面倒だが、大手の広告代理店やコンサルタント会社には売上規模が小さい」という中途半端な(?)仕事が沢山あります。そして実際に、そんな仕事を当社は今でも次々とこなしています。

特に2008年秋のリーマンショック以降、中堅~大企業を中心に経費カットの影響で海外出張が難しくなっており(国内出張ですら動きにくい時代なので…)、「ちょっと代わりに行ってきてくれないか」という話までも聴こえてきています。
海外出張にはじまり、営業戦略や技術提携など、「経理の許可をとって、次に自部門の戦略会議でプレゼンして上席の合意を得て、次に計画書、予算関係の稟議書…」とやっているうちにどんどん時間が経ってしまい、タイミングを逸して…という話もよく聴きます。
あと大企業で面倒なのが、「なんであのヒトが今回の海外出張行くんだ?」というヤツ。多くは書きませんが、最も役に立ちそうな実務担当者ではなく、ムニャムニャ…(そして当然成果はナシ)。

ベンチャー企業最大のメリットは良い意味での「身軽さ」。海外に行こうと思えば、時間的、物理的、経費的に素早く実行出来る、適材適所で効果が出せるメリットが、いまほど効いてくる時代もないかもしれません。

「ネームバリューのないベンチャーが海外に行っても、マトモにとりあってくれるかどうか…」などという心配は無用。ハイテク産業について言えば、まず行った先の海外企業もベンチャーからの発展組であることが多く、また日本企業に比べると小規模ベンチャーに対する見方がフェアである(難しい書き方ですが要するに偏見が少ない)と思います。

身軽さだけではなく、少々自虐的…ではありませんが、国内市場の特性を勘案して「海外に出るべき」という考え方もあります。
いまも書いた通り、やはり日本の市場は言い意味でも悪い意味でも成熟している、要するにサプライチェーン的に「出来上がっている」ところがあり、ベンチャーの商機は残念ながら限定的かと思います。しかしそこで諦めずに、ニッチな海外市場に活路を見出してみる。これもひとつのベンチャーの施策でしょう。また広い世界には、不景気な日本からは想像も付かない、昇り調子の国もあったりして…。

「しかし、海外の大企業には相手にされないでしょう?」そういうこともあるかもしれませんが、そんな時には海外現地のビジネス・パートナーと組めば良い話で…このつづきはまたいずれ。

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