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2012年08月

第24回-人材起用最大の謎

舶来扇風機トマ損

もう10年以上前のこと、ある企業から「海外戦略を本格化させるので手伝って欲しい」と頼まれました。聴けばその会社の社長さんと、海外の提携先の社長とでトップ合意がなされて、「ヨシ!今年から本格的に行くぞ」となったそうです。

ところが…英語のわかる人がベテラン社員1人か2人しかいない。しかも社長は海外戦略を若手に任せたいと思っていて、そして若手数名は英語には全く縁がなく寝耳に水、さらに「*月*日までに英文のサイトとパンフレットを作成して、展示会でセールスを開始する」という具体的な目標-しかも社長の決定で動かせない目標-も決まっていて…どうにもこうにもならなくて、当社に依頼が来た、というわけです。

これは英語の例ですが、「やることは決まっていて、とりあえずの担当も決まっているが、誰がどう見ても適正がナイ」という仕事と人材のアンマッチは、コンサルを始めて10年間、いや、社会人になって20数年間で数えきれないほど見てきました。

本当に謎です。本人も、周囲も、経営者も、お客さんまでも、誰もが不幸。しかしマネージメントは(実は無理なスタートだとわかっているのに)「でも、やるんだよ」とゴリ押しする。
古いたとえですが、「竹ヤリでB-29を落とす」のとなんら変わっていません。だからといって「日本企業はダメだ」というつもりはありません。なんと海外企業でも同様のケースを見たことが(何回も)あります。

なんというか、経営者や部門のメンツが先に立ってしまい、「無理を承知で、ともかく実施して、『やりました』という実績だけ残して…」ということなのでしょう。メンツねぇ…。私のような独立系コンサルや零細・ベンチャーの場合、メンツじゃ給料貰えないからなぁ…。

いくつかのことが思い浮かびます。スポーツや音楽の世界ではこんなことはごくまれ(上記写真の例くらい)だろうなぁとか、本来やるべきは適正を持つための人材育成なんだろうなぁとか。

スタートの時点で「何だか無理があるな」と感じるプロジェクト。要注意です。

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