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2012年12月

第27回-コンサルタントであること

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あるところからマーケティング関係の原稿を頼まれ、専門性の高い技術分野でのマーケティング手法などについて文章をまとめた。

その原稿を書きながら、自分で、自分の仕事について色々と考え直していた。10年もやってこんなことを言うのもナンだが、コンサルタントであることもツラく、大変なことなのだ。

何か一番大変か? それはもう「すべての仕事が合格点以上であること」に尽きる。コンサルタントは乱暴に言えば「フリーのサラリーマン」である。いや、愛用の包丁をフトコロに忍ばせて日本中(最近は世界中)の料理店を渡り歩く「流れ板」が最も近いか?

クライアント企業がコンサルタントに依頼する仕事は、確かに専門的だったり、未経験だったりはするが、やろうと思えば自社の社員でも出来る内容である。同じ人間なのだから、どんなに難しい仕事でも死ぬ気でやれば誰でも出来る。
それを高い金を払って外部のコンサルタントに依頼する(我々から言うと「高額でご依頼頂く」)のだから、そりゃ費用に見合った、極めて高いクオリティのアウトプットでなければ、ご満足は頂けない(というかクライアントさんから言えば「高い金を払った意味がない!」)。

野球で言えば全打席出塁、打率10割…は現実論としては難しいので、犠牲フライで追加点か、じっくりと球を選んでフォアボールで出塁か。ともかく三振や凡打は出来ない。ダブルプレイなんてもってのほかだ。
ううむ、たまには最後の手段「自分から当たりに行ってデッドボールで出塁」もあったなぁ(苦笑)。

細かすぎる野球のたとえで恐縮だが、ホントにプロ野球選手みたいなものである。成績が良ければ=いい仕事をすればそれなりに収入も増えるし、サボっていると契約解消。収入は見事にゼロになる。終身雇用も崩れ始め、リストラも盛んな今日このごろだが、短いスパンで「収入は見事にゼロになる」という仕事はさすがに少ないだろう。

しかし、そんなツラさがあったとしても、コンサルになる人は、なるべくしてなったというか…。私の周囲を見ても、基本的に「仕事が好き」な人ばかりである。
「技術動向を調査をして下さい」と言われれば、夢中になって調べる。調べているうちに自分自身でも面白くなって来て、ちょっとやりすぎなくらいに資料化してしまう。

よく若い人から「コンサルタントになるにはどうすればいいですか?」と聴かれるが、逆に私の方から「与えられた仕事に夢中になれる人種かどうか?」を訊ねている。

ウチの会社のモットーは、「クライアントさんが驚くくらいの、クライアントさんの予想を上回るレベルのアストプットを提出すること」。それくらいしないと、コンサルタント会社の、コンサルタントという人種であることの意味がないと考えている。
ともかく「これでもか!」というくらいに仕事をやってやってやりまくるのがコンサルタントであろう。

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