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2013年01月07日

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第28回-コンサルが伝えたいこと

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少々前回の続きっぽくなるが…。

数年前になくなってしまったのだが、事務所から1、2分のところに小さな喫茶店があり、ランチや仕事の合間に頻繁に通っていた。
ある日のこと、私がカウンターに座ると、店主が先客の青年に何やら話しはじめた。どうやらその青年はコンサルタントとして独立することを目指しており、「定成さんはコンサルタントなので、話を聴く良いチャンスでは?」ということらしい。

まずは今の仕事を聴く。外車の輸入代理店勤務。営業もやるが多少は企画職も兼ねているそうだ。何のコンサルタントになりたいのか?「経営コンサルタントです。そのためにこうして毎日本を読んでいます」。

むむむむむ…。確かにその青年の姿は何度となくその店で見かけていた。いつも分厚い本を読んでおり、仕事関係で資格試験でも受けるのかと思っていた。まさか「経営コンサルタントになるための本」だったとは。

なんともコメント、助言のしにくい状況である。本を読んだから経営コンサルタントになれるのだろうか? それこそ机上の理論以外の何者でもないではないか。
そもそも対象とする業界はどこで、何の分野を得意とするコンサルタントになりたいのだろうか。彼に聴いても「経営のコンサルタントです」としか返って来ない。漠然としすぎている。

私は今年で会社設立から11年目、倒産もせず、人並みに家庭も持ち、同世代のサラリーマンとほぼ同様の生活をしている。大成功とはいかなかったが、まぁ、そこそこといえるだろう。

しかし今の仕事をするために”改めて”本を読んだりはしなかった。確かに起業時に何冊か本を買った。専門分野の『光通信技術ハンドブック』や、『光デバイス辞典』、『光デバイス精密加工ハンドブック』など。けっこう高額で合計で数万円。いずれも会社の資料室にあった本だが、独立するので自前で持っている必要があったのだ。
経営、マーケティング関係は学生時代に買ったコトラーの専門書やマーケティング用語辞典を実家からごっそり持ってきた。専門用語の確認と、市場調査設計の参考にするためだ。もちろん最初から読み直す、なんてことはせず、提案書を作るときなどにパラパラめくる程度だ。

そもそも私はなぜコンサルタントになったか。実は転職の途中で、ある企業の内定が保留になったためである。切れ目なくA社からB社に移ろうとしたのだが、ある事情で一時待機となり、「まぁ、貯金もあるし、しばらく浪人するかな」と思ったところに2社、3社から仕事を頼まれ、それが4社になり5社になり…。結局B社の話は断り、自分で会社を興すことになった。2002年春のことである。

上記の通り、明確な専門があった。光通信関係の部品、機器の商品企画と拡販戦略。起業時点で10年以上の経験があり、しかし浪人で仕事をする場所はなく、コンサルを通じて「あれもやりたい!これもやりたい!」と暴れまくっていた。やりたいこと、伝えたいことなどヤマほどあったのだ。本など読まなくても。

もう何年も前のことなので、その青年にどう話したか…。まず「今の仕事を極めて、まず同じ仕事で独立してもお客さんが付いてきてくれるくらいのレベルにならないと難しいのではないか」と話したように記憶する。
あとは「経営コンサルでは漠然としすぎているので、市場分野と業務内容を明確にして。『何でもやります』では逆にお客さんは来ない」というようなことも話したかもしれない。

ビジネスについて、身体の中、アタマの中に伝えたいことが一杯ある人、それがコンサルタントなのだろう。
そしてそれは本を読んで得るものではないと考えている。

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