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2014年01月

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第39回-ポパイと業界誌

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いつになく更新が滞ってしまった。実は11年間使用してきた恵比寿駅裏の事務所から、恵比寿ガーデンプレイス内のビジネスセンターに移転していたためである。

11年分の荷物はさすがに膨大! 整理作業(といってもその大半は捨ててしまうのだが)に数週間かかった。しかしここ11年分、2000年代初頭から2010年代中盤までの書類や資料を毎日見ていると、色々と思うところもある。「ブログの更新が出来ないな」と思った反面、「引っ越しが終わったら、ブログ数回分のネタはあるぞ!」とも考えていた。まずはその1回目である。

さて、今回の整理作業で惜しげもなく、ごっそりと捨ててしまったものに古雑誌がある。あまりに量が多すぎて、入居していたビルの管理人から何か言われるのではないかと思った程だ。国内誌、海外誌、合わせて千部以上あっただろうか?(月刊誌12冊/年×11年×10誌でも1320部にもなる)。

分野的には2つの専門分野、光工学・光ファイバ通信関係と音楽・映画関係の両方に跨がる。また情報収集のために買った経済誌や情報誌もあった。

ところがここでハタと気付いた。3年以上前の専門誌にほとんど情報価値がないのだ。最初は「とりあえず5年以内のものは保存しておこう」と考えていた。そのうちに「量が多すぎる。3年までにしよう」となり、結局最後には「去年のものまでで良い」となってしまった。音楽・映画関係は発行年に関係なく特集の内容で判断し、「二度と開くことはないだろう」と思われるものは1年以内の発行でも廃棄した。

山積みにした古雑誌に埋もれながら、そもそも海外の、特に米国の光工学・光ファイバ通信専門誌から情報を得ることが少なくなってしまったことを痛感した。会社を設立した2001、2年頃は、まさに「米国の技術・市場動向を知る者が、日本の技術開発・市場戦略をリードする」という観があった。米国のいまが日本の1、2年後。まさにタイムマシーンを覗く感じだった。

しかしなぜか米国の、特に光ファイバ通信市場は失速。加入者に近い光ファイバ通信網(メトロ/アクセス網)に関しては、日本の技術が世界を圧倒することになった。米国での研究会報告を読んで「古いな」と感じ始めたのは、2004、5年頃だっただろうか。

専門的な技術論になるので詳細は省略するが、マーケティングの視点から見れば、草創期、揺籃期における米国のリーダーシップは強力なものがある(あった)。しかしひとたび汎用化、コモディティ化され、更に寡占化にまで至ると、極めて低廉に、高い普及率をもって市場を成熟させるのは日本の方が見事である。

もちろん一部先端技術トレンド(例えばWDM-PONやスーパーチャネル、モード多重伝送など)については、米国・欧州の動向をウォッチすべきものもある。しかしそれが即効性があり大きな売上に繋がる、1、2年後のビジネスに直結しているかというと疑問である。

そう考えると、2002年の会社設立、2003年の事務所拡大というのは、光ファイバ通信市場の「最も面白い時代」に合致していたのだな…と思えて来る。

光ファイバ通信専門誌に紛れて、密かにコレクションしていた'70年代後半の雑誌「ポパイ」(私は勝手にヴィンテージ・ポパイと呼んでいる)も出てきた。「アメリカ西海岸の大学生にライフスタイルを学ぶ-いま西海岸では」そんな特集が目白押しだ(この常套句も現在の大学生には響かないだろう)。果たして2000年代初頭の光ファイバ通信業界は、'70年代後半の若者文化のアナロジーと言えるのか? その結論はまだ出ていない。

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