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2014年10月30日

第44回-残存者利益をどう見るか?

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先日ツイッターで流れた写真で興味深いものがあった。「近所のお店が迷走している」というツイートで、写真には元は古本屋、それが写真のプリントショップになり、傍らでタバコ屋も兼ねているなんとも摩訶不思議な光景が映っていた。いや、たい焼きか何か、飲食店も兼ねていたか…。

それに対するリツイートの中で「電子書籍の時代に古本、デジカメの時代にプリントショップ、喫煙者激減の時代にタバコ屋。先のない商売を次々と見つけて来るそのセンスが不思議」というものがあった。まさにその通りだ。確かに、よくぞまぁ…。

この話をある先輩ビジネスマンの方にしたところ、違った見解が返って来た。「そのお店は残存者利益を狙っているのかもしれませんよ」。

これもまた確かに。古書店もプリントショップもタバコ屋も、昔はどこの商店街にも当たり前のようにあったが、今はすっかり少なくなってしまい、探すのが大変かもしれない。

果たしてそのお店がニッチビジネスを狙って残存者利益戦略を巧妙に仕掛けているのか、たまたまそのような寄せ集めになったのかはわからないが(後者の可能性が高いが)、ここまで時代の変化、製品やアプリケーションの交代-昔流行った言葉でいうとパラダイム・シフトというヤツか?-が激しいと、残存者利益というか、逆張りというか、あえて旧世代のビジネス、製品に出てみるのも悪くない。

その先輩ビジネスマンの方も「大企業の基幹システムは『大型汎用機で数十年前に組んだCOBOLの拡張版』という例が多く、未だにCOBOLエンジニアは必要かつ重要。でも『アタマの回転の早い若くて他言語もわかるCOBOLエンジニア』が少なくて…」と言っていた。確かに「若くてピチピチしたCOBOLエンジニア」というのは今や不思議な響きに聴こえてしまう。しかしまぁ、何十年経とうとも、必要なものは必要なのだ。

さぁ、残存者利益にあたるビジネスには何があるだろう? 渋谷に開店したHMVのアナログLP専門店もその一種かもしれないし、復活したレコード針のナガオカ・トレーディングもそうかもしれない。アイオン・オーディオ(Ion Audio)社のArchive LP([オールインワン・ターンテーブル。写真の製品)などまさにそのひとつだ。

しかししかし、この話、あまりやりすぎると懐かし物特集のテレビ番組のようになってっしまうのが玉にキズなのだが(苦笑)。

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