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2015年08月

第53回-コラムにみる人生と人格

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もう40年くらい講読している東京新聞の夕刊に「紙つぶて」というコラムがある。女優から歌手、大学教授や作家、研究者、会社社長などさまざまな分野の著名人が半年がわりで連載をするのだが…まぁ、なんというか、玉石混淆だ。

東京新聞は中日新聞系列で、そのためなのか愛知・静岡系の人脈が多いのだが、ここのところ「この欄は白紙でいいから、そのぶん値引して欲しい」と思うような迷文を乱発する人が続いた。

例えば最高学府卒をウリにしていたある女性歌手。いろいろな時代、場面におけるご自身の経験を書いていたうちは良かったが、半年間、約25回続けるうちにネタが尽きたか、もう抽象的なココロやキモチを描く文章になって来て、何が言いたいのかサッパリわからなかった。確か私と同年齢で、もう50歳にもなろうというのに、たった25回の短いコラムも続けられないような人生だったのか?
少々キツイ言い方になってしまったが、それは"その逆"もあるからだ。こちらは実名で良いと思うが、東京新聞ではないがジャズ・ピアニストの山中千尋があちこちの媒体に書くコラムの面白いのなんの。
ちょっとした日常の出来事から極めてユニークな考察に深化して、予想もつかないような結論に達する。時には深い見識に唸らされることもある。彼女は30歳を過ぎたばかりだが、人生経験というよりも奇抜な発想や柔軟な思考があのような面白い文章を生むのだろう。この2人はあまりにも対照的だ。

またある大学関係者の連載も、現職に至る前に携わっていた地方政治に関することが繰り返し繰り返し書かれており、冒頭を見て「またこの話か」とウンザリしていた。その話が面白いならばともかく…。この人にはそれ以外の書きべきものがないのか??

この「紙つぶて」や、朝刊掲載の「本音のコラム」を読み続けると、コラム向きの人というか、面白いコラムのツボが見えてくる。
大学教授、研究者、企業人など、現在の仕事はまったく関係がない。硬軟取り混ぜて時間軸を自由自在に操り、子供の頃の失敗談から現在の国際情勢まで、手を変え品を変え、それでいて本人の視点、主張がどこかにきっちりと入っている。笑わせる、泣かせる、驚かせる、唸らせる…こう書いて行くと、「雑談の上手い人はコラムも上手い」という気がして来るが(笑)。ちょっと飛躍するが、一緒に仕事をした時の面白さなんてのも、これに比例するのではないか、とも。

さて、このブログはどうだろう…というのはコワイので考えないようにしよう。ともかく、文章というのは難しいものだ。

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