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2019年07月

第79回-悪手

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「悪手」という言葉がある。碁・将棋が起源で「自分の形勢を不利にする悪い手。まずい手」のことだ。

企業経営、ビジネスにおいても、これはある。吉本芸人が人脈を拡げすぎて犯罪集団の忘年会に、しかも闇営業で出演していたが、あれなどまさにその典型だ。「人脈」を単に「友達5000人」などと人数で誇ったり、会社社長など実力者の会食を「年間500回」と回数で表したり、果たしてその「質」はどうだったのか? その答えが一連の報道である。

コンプライアンスが重要視され、契約書に暴対項目が含まれているいま、さすがに反社会勢力と付き合う一般企業はないと思うが、そこまでは行かなくとも、社内人事や事業展開として「あまりよろしくない企業」との付き合いは十分に考えられる。

例えば同族経営がひどすぎて一般企業ではおよそ考えられないような人材や業務がまかり通っているとか、「負け戦(いくさ)」「開店休業」のような事業展開を何かのしがらみで続けているとか。困ったことに景気が悪くなるとどのような企業、案件が多くなって来る。というか、そのような案件、つまり「悪手」しか残っていないのだ。

ここは、発想の転換、何かからの「脱皮」が必要になるだろう。問題のある企業と振るわない事業を続けるくらいならば、この際、興味はあったが踏み込めていなかった新規事業分野に踏み込んでみる。
不景気の中でも好調を続ける分野、ニュービジネスでまだ成長基調にあるものもあるだろう。あまりに畑違いなのは考えものだが、自社の新規展開として可能な範囲ならばそれこそ逆にチャンスである。気分一新だ。

「悪手」を打つくらいならばいっそゲームの種類を変えてみる、と言えば良いだろうか。もっともそれが出来るのは、十分な情報力と分析力、そして冷静な判断と勇気のいるころだが。

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