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第55回-会社のカラーとロケーション

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会社設立1年後の2003年の3月から10年以上操業してきた恵比寿の事務所を昨年1月に一旦撤収、仮事務所を経て9月から五反田に移転した。その五反田の事務所もそろそろ開設から1年半に近づいている。歳をとると本当に時間が経つのが早い。

さて、その「恵比寿から五反田」という会社の移転、寂しくないか? と言われればやはり少々寂しい。

恵比寿といえばいまや東京のオシャレな街の代表。色々な意味で「働いていることが嬉しい街」でもあった。
ちなみになぜ恵比寿にしたかというと、ご縁のあった不動産屋さんがたまたま恵比寿で、しかも(戸越公園の自宅事務所で不自由な思いをしていた)私も、漠然と「恵比寿あたりに事務所があったら良いだろうな」と考えていたからだ。その組み合わせ、巡り合わせの妙で決まった。

しかし賃貸の準備をしていた2002年、今から15年近く前の恵比寿というのは今ほどのキラキラ感はなく、むしろシブイ、オトナの街だったように思う。「青山や渋谷ではなく、あえて"ハズして"恵比寿」という感じだった。そしてそれが私が「恵比寿あたりに事務所があったら良いだろうな」と考えた理由でもあった。

まぁ、なんだかんだで恵比寿から離れてしまったが、先日近いタイミングで神谷町から馬込に事務所を移した人と話す機会があった。お互いに「神谷町、恵比寿に開いた時は確かに事務所の場所もステータスと考えていた」、「しかし起業から十数年を経て、『あなたの会社は馬込だから、五反田だから』を理由に契約を渋るクライアントがいるならば、こちらから辞退、というか願い下げ」と盛り上がった。

2000年代の初頭はまだITバブルとやらの余熱も残っており、多少はカッコをつける必要もあった。しかしそれで10年走って来て、会社としてそれなりの実績を残し、しかももう結構な年齢にもなり、いまさら「事務所の立地がオシャレ」で契約を取る柄でもないだろう、というわけだ。リーマンショック、デフレ、震災、安倍政治…今はむしろ「どのように引き締めの努力をしているか」が問われる時代になったような気がする。

しかししかし、恵比寿時代を思い出すと(話が二転三転して恐縮だが)フワーっと込み上げるような甘く懐かしい感情もある。「創業2年目から12年目までを恵比寿の一等地で送ったことで、今の会社の明るくユーモアのあるカラー、それなりに垢抜けたスマートなカラーが確立されたのではないか」とも考えているのだ。

もちろん今の五反田も便利で落ち着いた良い場所だとは思うが(駅から4分、学研本社まで1分で目黒川沿いというそれなりの好立地ではある)、もし事務所が最初から五反田にあったら…もう少しだけ地味な会社になっていたかもしれない。そんな気がするのだ。10年以上にわたり、「恵比寿の会社」であったことが当社のカラーを作った。意外に会社なんてそんなものかもしれない。

最後に恵比寿の問題点…仕事がない日でも、ちょっとルーズに仕事をしてしまった日でも、恵比寿の街を歩き、恵比寿駅から帰宅すると、なんだかカッコ良くて立派な仕事をしたように勘違いしてしまうのだ(それは完全な勘違いだ!)。五反田にはそれがなく、ガツガツと地味に、堅実に仕事をしなければと毎日考えている。わずか二駅の違いだが…。
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