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BLOG | コンサルタントは地獄の道づれ?

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第59回-ちょっと待て!

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昨年12月にある建設会社で「緊急連絡しなければならない時があるから電話番号を教えてくれ」と言われた新入社員が「電話番号なんて使わないですよ。LINEの無料通話を使っているから」と答えたという話を紹介した。最近の情勢を考えると「いかにも」ではあるが、この話、一部では「作り話ではないか?」との疑惑も挙がっているらしい。

確かに私も「いくらなんでも…」と思うところがあった。自宅警備関係者やフリーターならともかく、一応でも古い業態の企業で会社員になっている者が、携帯番号まで持っていないということがあるか?

「そもそも就職活動中はどうしていた?」という声もある。これは、まぁ、「内定~入社くらいまでは携帯を持っていた」とも考えられる。しかしそのあと、日常生活で困ることはないだろうか? 例えばピザが食べたいとき、家族や親戚と急な連絡を取らなければならないとき、ネットで何かを申し込む、何かの会員登録をするにしても、電話番号の入力は必須ではないだろうか。書けば書くほど「いくらなんでも…」だ。

本人たちに会ったわけではないので本当に本当のこと、真偽の程はわからないが、どうも辻褄が合わない。そしてネット上で流布されるこの手の話には、多分に「ちょっと極端な例を創作してみました」、「似たような話を聞いたんで、ちょっと盛ってみました」というものが少なくない。
さらには海外サイトの写真を文章もわからずに想像で解読(?)して、結果的に「デマ」になってしまったもの、ちょっとややこしい科学的な内容をすっかり勘違いして流布したもの、等々、ちょっとネットを調べてみると、ほぼ毎日、少なくとも1件、日によっては数件の「ネットのデマ」が生成されている。具体的な例は(わざわざ)書かないが…面倒なのがツイッターの伝達力なんだよなぁ…。

通信工学や光工学など、専門分野については概ねデマか真実かの見極めがつくが、確かに専門外で騒がれると、私も騙されてしまうかも。なんだか今までとは違う”騙されない”能力が必要になって来たなぁ…。

第58回-忙しさと信用

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新規のお客様からお問い合わせを頂き、「さて、いつお会いしましょうか?」となった場合、私は「空いている日時で最も早いのは…」と答える。まぁ、これは別になんということのない、アタリマエの対応だろう。
コンサルタント先によっては毎週決まった曜日の決まった時間にこちらから出向いて行くところもあるので、そこは「先約アリ」となって、「*曜日の午後は埋まっているので、その翌日の…」などというやりとりを経て、概ね1週間から10日以内のどこかで決まることがほとんどである。

ところがここで、「異常なほど忙しい人」というのがいる。例えば当社、A社、B社の3社でミーティングをしようとなった時に、A社さん曰く「B社さんは超忙しいからなぁ」と。
実際に日程を摺り合わせてみると、「最短でも3週間後」などと言われる。それまでの2週間、東京都内で1時間、2時間の余裕もないのか? と思うが、「ない」と断言される。ううむ…。

逆に「異常なほど空いている人」というのもいる。「いつがいいですか?」と聴くと、「あぁいいですよいいですよ。いつでもOKです。いま朝10時なので、午後1時くらいに御社に…」などと言われる。「今日はもう予定が決まっているし、数時間では準備も出来ない」と言うと、「じゃぁ、明日の朝イチで…」などと言われる。ホントにヒマなんだな、この人…。

「異常なほど忙しい人」も「異常なほど空いている人」も、信用という面では微妙な気がする。飲食店で考えてみると良いだろう。前者はあまりにも混みすぎで、十分なサービスが受けられるか心配になる。2回目、3回目のミーティングや仕事の成果物も「大丈夫なのかな?」と不安になって来るだろう。
後者はカンタン。ガラガラの飲食店を考えてみれば良い。周囲がそこそこに混んでいるのに、なぜかその店だけ誰もおらず、「ハイ!すぐに良い席をご用意しますよ」と言われても、味の方は大丈夫なのか? このガラガラの理由はなんだろう? と…。

もっともこの忙しさとスケジューリング、そして信用の関係は、クオリティが落ちないボリュームを見極めて、適切な受注量で仕事を回して行けば自然と落ち着いて来るハズなのだが…。

第57回-バグの時代

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「デバグレス文化」とでも呼べば良いのか、システムが大型汎用機(古い!)やワークステーション、PCベース、ブラウザベースのWebシステムからスマホのアプリに変化したタイミングで、「デバッグ」の概念が変わってしまったような印象がある。あくまで個人的に、だが…。

社会人になってから仕事として担当したシステムは上記の通り、大型汎用機を使った手配系・勘定系のシステム、ワークステーションによるOracleのRDBシステム、そしてWebベースの業務系イントラネット・システム、あ、自分で組んだVBなんてのもあった。いずれも1990年代から2000年初頭にかけてのことだ。

その後、独立してFOMA携帯の課金制着信メロディシステムなどにも(これについてはシステム面ではなくコンテンツ面で)携わった。これは2001~2005年頃。しかし、この頃まではシステム構築作業とその後の「検証」についてはかつての大型汎用機時代と大差なかったように思う。もっともやっているのが同じ人間だったからか。

当時は「デバッグの時間をたっぷり取れ」、「異状系は正常系の3倍かかる」、「バグを誘発する操作・処理パターンを熟考し、事前に対策を打て」、この3つを耳にタコが出来るほど聞かされた。
特に私は業務・画面設計とUI、導入指導が専門だったので三番目の「バグを誘発する操作・処理パターン」が得意(?)だった。「SEさん、PGさん、絶対にこのパターンは考慮していないだろうな。でもこの処理、しょっちゅう発生するんだよな」というもので、一発でシステムをフリーズさせて、「ハイ!がんばって下さい!」とお願いしていた。
何しろそこで手を抜くと、100人規模の工場が停止したり、日本中の営業所で見積が出来なくなったりする。SEさん、PGさんには申し訳ないが、両者合意の上でのかなりのスパルタであった。

そんな世代からすると、現在のAndroidアプリのバグのままで数カ月放置され、ユーザーレビューが☆1つで「全く使えません」ばかりという状況は理解に窮する。しかも有料アプリでもそんなものがあったりする。消費者庁的に問題ないのか?!

要するに「完成度よりも速さ」なのだろう。確かに自己責任で使用するβ版だと思えば納得も行くし、β版的な文化は何十年も前からあった。
アイディアを一秒でも早く具体化し公開、問題があったら「動かしながら直して行く。バージョンアップで対応」という方法論も確かにあるはある。しかしそれが使える場所、使えない場所があることも事実。もせめてAndroidアプリくらいに留めておいて欲しいと思うが…。

第56回-世代間連絡手段?

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ある建設会社での話。「緊急連絡しなければならない時があるから電話番号を教えてくれ」と、新入社員に40代の上司が言ったところ、「電話番号なんて使わないですよ。LINEの無料通話を使っているから」と言われた。

最近ネットを駆けめぐったこの話題を知っている人も多いだろう。またしても世代間ギャップの話だが、これはもう、いいとかわるいとか、「最近の若者は…」とかいう話ではない。

私が学生の頃は通信自由化の前で、日本中のすべての電話は電電公社から高い加入債権を買い、黒くてツルっとした電話器の「貸与」を受けて使っていた。当時は家庭にも、独り暮らしにも固定電話の電話番号は必須で、プライベートでも仕事でもそれが命綱でもあった。人は固定電話の電話番号で識別されていたのだ。東京の市内局番がまだ3ケタだった頃、「4xxで始まる電話番号(港区、渋谷区、世田谷区、目黒区、品川区)はオシャレ人種の憧れ」なんて言われてたナァ…。

80年代後半の通信自由化を経て、90年代に携帯が普及。ここで「固定電話の番号を持たない下宿学生」が登場して世間を驚かせたが…冒頭の話と比較すると、そんなのまだカワイイほうだったんだな(苦笑)。だって東京03か090、080かの違いで、とりあえず公衆電話網には繋がっていたのだから。

それがさらにIP網の普及、有線・無線回線の広帯域化、そしてスマホの普及を受けて、個別アプリによる無料通話の時代に変わる…こう書くと何も驚くことはなく、技術的にもマーケティング的にも、極めて自然なことのように思えるが?!

実際問題として自宅の固定電話を使う頻度は極めて少ない。宅急便の再配達を頼むときか、何かのデリバリーを頼むときか…。年老いた実家の両親ともメールでのやりとりが増えている。
私自身も50歳を過ぎたが、最近は近所に買い物に行くときに、FOMA携帯ではなくネット契約だけのスマホを持って行く。買い物の途中で家族と連絡が取りたくなったら、LINEの無料通話で掛ければよい…あれ? 新入社員と同じだぞ?!

1990年に電線会社に入社して最初に貰った名刺には「テレックスコード」が入っていた。本社のどこかに「テレックス室」があって、そこで国内外からの文面を受信していたのだ。テレックスは2002年に国内網が、2005年に国際網が廃止されている。代わって名刺に入れられたのはEメールアドレス、という流れだった。

まぁ、なんだかんだ、この種の通信手段は変化するよ。あんなに流行った「ポケベル」だっていまはもう…ゲゲッ! 東京テレメッセージってまだサービス中なのか! アナログレコード復活のように、この種の「オールド・メディア」が若者の間で復活…はないか? あるか?! 業務利用がほぼ全廃されたモールス通信が、アマチュア無線家に根強い人気があるように、オールド・メディアにもなんらかの魅力がある、ような、ない、ような…。

第55回-会社のカラーとロケーション

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会社設立1年後の2003年の3月から10年以上操業してきた恵比寿の事務所を昨年1月に一旦撤収、仮事務所を経て9月から五反田に移転した。その五反田の事務所もそろそろ開設から1年半に近づいている。歳をとると本当に時間が経つのが早い。

さて、その「恵比寿から五反田」という会社の移転、寂しくないか? と言われればやはり少々寂しい。

恵比寿といえばいまや東京のオシャレな街の代表。色々な意味で「働いていることが嬉しい街」でもあった。
ちなみになぜ恵比寿にしたかというと、ご縁のあった不動産屋さんがたまたま恵比寿で、しかも(戸越公園の自宅事務所で不自由な思いをしていた)私も、漠然と「恵比寿あたりに事務所があったら良いだろうな」と考えていたからだ。その組み合わせ、巡り合わせの妙で決まった。

しかし賃貸の準備をしていた2002年、今から15年近く前の恵比寿というのは今ほどのキラキラ感はなく、むしろシブイ、オトナの街だったように思う。「青山や渋谷ではなく、あえて"ハズして"恵比寿」という感じだった。そしてそれが私が「恵比寿あたりに事務所があったら良いだろうな」と考えた理由でもあった。

まぁ、なんだかんだで恵比寿から離れてしまったが、先日近いタイミングで神谷町から馬込に事務所を移した人と話す機会があった。お互いに「神谷町、恵比寿に開いた時は確かに事務所の場所もステータスと考えていた」、「しかし起業から十数年を経て、『あなたの会社は馬込だから、五反田だから』を理由に契約を渋るクライアントがいるならば、こちらから辞退、というか願い下げ」と盛り上がった。

2000年代の初頭はまだITバブルとやらの余熱も残っており、多少はカッコをつける必要もあった。しかしそれで10年走って来て、会社としてそれなりの実績を残し、しかももう結構な年齢にもなり、いまさら「事務所の立地がオシャレ」で契約を取る柄でもないだろう、というわけだ。リーマンショック、デフレ、震災、安倍政治…今はむしろ「どのように引き締めの努力をしているか」が問われる時代になったような気がする。

しかししかし、恵比寿時代を思い出すと(話が二転三転して恐縮だが)フワーっと込み上げるような甘く懐かしい感情もある。「創業2年目から12年目までを恵比寿の一等地で送ったことで、今の会社の明るくユーモアのあるカラー、それなりに垢抜けたスマートなカラーが確立されたのではないか」とも考えているのだ。

もちろん今の五反田も便利で落ち着いた良い場所だとは思うが(駅から4分、学研本社まで1分で目黒川沿いというそれなりの好立地ではある)、もし事務所が最初から五反田にあったら…もう少しだけ地味な会社になっていたかもしれない。そんな気がするのだ。10年以上にわたり、「恵比寿の会社」であったことが当社のカラーを作った。意外に会社なんてそんなものかもしれない。

最後に恵比寿の問題点…仕事がない日でも、ちょっとルーズに仕事をしてしまった日でも、恵比寿の街を歩き、恵比寿駅から帰宅すると、なんだかカッコ良くて立派な仕事をしたように勘違いしてしまうのだ(それは完全な勘違いだ!)。五反田にはそれがなく、ガツガツと地味に、堅実に仕事をしなければと毎日考えている。わずか二駅の違いだが…。

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